算数通信mathmath 第8号|恐怖の25 ── 先生に絶対勝てないゲーム
算数通信mathmath、第8号です。
今回は、教室が一気に盛り上がる勝負ネタを。ルールは10秒で説明できるのに、必勝法にたどり着くまでが深いやつです。
【今日のネタ】25を言ったら負け
ルールはこれだけ。
1から順に数を言っていきます。ひとりの番で言えるのは、1個・2個・3個のどれか(「1、2」でも「1、2、3」でもいい)。25を言ってしまった人が負けです。
まず先生対クラスでやります。先攻をゆずってあげると、こちらが必ず勝ちます。もう一回やっても勝ちます。三回目くらいで、「先生ずるい!」「なんかコツがあるでしょ」と言い出します。ここからが本番です。
必勝法はこうです。24を言えば勝ち。相手は25から言い始めるしかないからです。では24を確実に言うには、その前に20を言えばいい。相手が21、22、23のどこまで言っても、こちらが24まで持っていけます。同じように、20を言うには16。16には12、12には8、8には4。
つまり、4の倍数を言い続ければ勝ち。先攻は1〜3のどれかを言わされるので、後攻が必ず4を取れます。この勝負、後攻の必勝です。
僕が好きなのは、子どもが「24を言えば勝ち」に気づく瞬間です。ゴールから逆算する、という考え方が、遊びの中から出てくる。ここに気づいた子は、目の色が変わります。
そこからは、ルールを変えて遊べます。「30を言ったら負け」ならどうか(4の倍数を取り続ける形は同じで、30を4で割ると余りが2なので、先攻が2を言えば先攻の勝ちになります)。「1〜4個言える」ならどうか(今度は5の倍数です)。子どもが自分でルールを作り出したら、その時間はもう成功だと思います。
明日やるなら、まず先生が3連勝してみてください。「ずるい!」が出たところで、「どこを取れば勝ちだと思う?」。それだけで、逆算が始まります。
それでは、また次号で。
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